クセになるおいしさ!冬野菜のじゃがいもで作る「悪魔のグラタン」

枡田絵理奈の「聴くコラム」 #19

FAMILY
2021.12.28

img_masudacolumn_title2.jpg

元TBSアナウンサーで、現在は広島在住のフリーアナウンサー枡田絵理奈さんによる「聴くコラム」。毎回「食」にまつわる様々なお話をしながら、枡田さんおすすめの「おうちごはん」を一品紹介してもらいます。

第19回のテーマは、「お取り寄せ」について。おうちごはんレシピは、じゃがいもの大量消費にも一役買ってくれる、子どもも大好きな味の「悪魔のグラタン」です。簡単でおいしい!レシピとともに、コラムをお楽しみください。


音声を再生してお楽しみください。
Spotifyでもお聴きいただけます!


マイブームは巨大な魚をさばくこと!?

最近のマイブームはお魚をさばくことなんですが、先日お世話になっている方からお魚をいただいたんですね。

私が昔「チューボーですよ」という番組で、カツオなどのお魚をさばいていたという話をしたら、「魚さばけるんだったら、もらってよ」と言って、60cmぐらいあるハマチを渡されて。ハマチって60cm超えたらブリになるんですけど、ギリギリの大きさのハマチで。

それをさばいてインスタグラムに載せたんですね。そうしたら、次の日からいろんな方から電話がかかってきちゃって(笑)。「きみ魚さばけんの?もらい手がいなくて困ってたんだよね。こんな大きい魚どうすんの?って嫁さんに言われちゃってさあ。よかったらもらってくれない?」って言われて。

翌日には70cmあるサワラ。さらにその翌日には、また別の方から電話がかかってきて、「今ちょっと釣れたんだけど、今から家行っていい?」って(笑)。その時は、40cmほどの鯛を二尾いただきました。

この間は銀行にお金を振り込みに行ったら、銀行員のおじさんがさっと隣に来て「魚さばけるんだって?今度持って行っていい?」って(笑)。

釣り人のみなさんは、意外ともらい手に困っていたんだなと思いながら、「うちは家族も多いですし、みんなよく食べますし、喜んでいただきます」と言っているので、わが家には魚の予約がめちゃくちゃ入っているという状態です。

なので先日、魚がさばける出刃包丁を買いました!金物屋のおじちゃんに「めっちゃでっかい魚ばっかりいただくんですよ。それが硬いんですよー」と相談して、「これなら切れる!」って言われて。立派な出刃包丁を買いまして、今も次の魚の到着を待っているんですけど(笑)。

実は意外と、この状況を主人が楽しんでくれています。シーズンも終わったので、「鱗は俺がとるわ」とか言ってくれたりして。包丁でとったりとかもするんですけど、実はペットボトルのキャップでもきれいに取ることができるんですよね。

主人が大喜びでシャカシャカシャカ!って鱗を取っていたら、「いて!」って聞こえてきて、見たら鯛の硬い鱗が指に刺さっていたりして……(笑)。そうやって、鯛の大きい鱗とかがあちこちに飛んでしまっていて、天井についていたりとか、魚をさばいた時の返り血なんかが、反対側の食器棚に飛んでいたりとかして、「あらら、ここにもあったよー」みたいな感じなんですが(笑)。

主人とキッチンに並んで、その場でさばきたてのお魚に塩をつけて食べてみたり、コンロで炙って食べてみたり、中骨のところをフライパンでカリッと焼いて塩をつけて、おせんべいみたいにして食べたりすると、おいしくて。

このさばきたての魚を食べるのが、夜中の二人の楽しみになっていて、すごくいい時間を過ごせているなと思っています。

普段の食卓がワンランクアップ!のお取り寄せ

今回はテーマが「お取り寄せ」なので、二つお取り寄せをしてみました。

一つ目は、&CANBODIAの「生こしょうの塩漬け」。カンボジアって、実は「世界で一番こしょうがおいしい」と言われている国で、私も過去に何度かカンボジアのお土産で黒こしょうをもらったことがあります。

ただ、おいしいんですけど、ミルが必要なのでちょっと大変だったりするんですね。

でもこの生こしょうの塩漬けは、黒こしょうが乾燥していなくて生なんです。やわらかい状態で、しかもそれが塩漬けになっているので、しょっぱい味がします。そのままで食べても、ピリッというこしょうの味わいと香りが広がって、同時にお塩の味もしてすごくおいしいんです。

これを使った一番おすすめのメニューは、卵かけごはん!ごはんに卵をのっけて、ちょっとだけお醤油をかけて、この生こしょうの塩漬けをパパッと散らすと……もう、ものすごくおいしくって。レストランのような味になるんですね。

あとはサラダにふりかけてもいいですし、お肉にももちろん合います。ほかにもクリーム系のお料理を作る時に最後の仕上げにかけたりするんですけど、本当にグッとおいしくなって。お料理上手になった感じがするのですごくおすすめです。

ワインともすごく合うと思うので、お酒好きの人もぜひ。子どもにはちょっと辛いかなとは思うんですが、少しまぶすだけでも料理が格段にレベルアップするので、岩塩のように使ってみていただければと思います。

私はこれを業者のように大量に買い込んで、会う人会う人に「これおいしいから食べてみて!」と言って、「黒こしょう配りおばさん」みたいになっています(笑)。


二つ目は、京都の田邊家というお店の、「五色あられ(ぶぶあられ)」と「特選 五色ごま」をお取り寄せしてみました。

ぶぶあられって、よくお茶漬けとかにのっているんですけど、五色でできているんですよね。例えば揚げ物をする時に衣の代わりにこれをつけると、いつものエビフライなんかがすごくかわいらしくなります。あとは冷凍食品の焼きおにぎりにお出汁をかけて、そこに五色あられをパパッとかけて、三つ葉なんかをのせると、なんだかもう料亭みたいでとってもおしゃれな仕上がりになるんです。

五色ごまも、ピンクとか緑とか白とかのカラフルな色でできているので、ごま塩みたいにかけるだけで、彩りが豊かになって。ハレの日のお食事とかに、これを使うだけで食卓が華やかになるんじゃないかなと思います。

お酒を飲むお客さんへのおもてなしとして、食事の締めとかにこういう華やかなものを出すととっても喜ばれますし、気が利いた感じもするので、おすすめです。

もちろん、おもてなしやハレの日だけでなく、子どものお弁当に使っても彩りが良くなるので、ストックしておくととても便利です。

年末年始にも試したい、おすすめのお取り寄せ

特別な日とかハレの日にぜひ頼んでみてもらいたい、おすすめのお取り寄せが実はもう一つありまして。広島の三次水産(みよしすいさん)という水産加工会社の「手巻き寿司セット」です。

三次さんはもともと料亭とかにお魚を卸しているお店で、高品質のお魚を取り扱っている水産加工会社なんです。そこが、おうちでその味を楽しめるようにと手巻き寿司セットを作ってくださっていて。

お魚もぜんぶカットされていて真空状態で届いて、届いた日から2日間ぐらいもつんですけど、すごく新鮮でおいしくって!食べるとプルップルで、とろっとろで、最高なんです。ウニも板でついてきて、いくらもたっぷりついてきます。

ここは社長さんが女性の方で、かゆいところに手が届くんです。寿司酢、海苔、ガリ、お味噌汁までがセットになって入っていて。

あと、おまけがあるんですけど、それがなんと!姿の鯛なんです。

おまけが鯛!?︎って感じなんですけども、もうその手巻き寿司セットを頼めば、ごはんを炊くだけで、立派な手巻き寿司が食卓に広がるわけです。

おもてなしであれば絶対に喜んでもらえますし、なんといってもラク!なので、「今日は本当に疲れたな」とか「一年間の自分へのごほうびに家族でおいしいものを食べて、自分もラクできたら幸せだな」という時に、ぜひ試してみていただきたいです。

二人前と四人前があるんですけど、わが家の家族、私とアスリートの主人と子どもが三人でも二人前で足りるほど、たっぷり量が入っているくらい太っ腹なので、ぜひ機会がありましたらお試しください。

なんだかお腹が空いちゃいましたね(笑)。みなさんもおすすめのお取り寄せがありましたら、ぜひ教えてくださいね。

食べ盛りのお子さんにおすすめ。超絶ラクチンな「悪魔のグラタン」

「聴くコラム」で毎回ご紹介している、わが家のおうちごはん。今回は「悪魔のグラタン」です。これは「疲れたあー!今日はラクさせてください!」という日の、超ラクチンな救済レシピです。

この「悪魔のグラタン」。なにが悪魔かというと、カロリーが悪魔なんです(笑)。ダイエット中の人にはちょっとつらいかなーとは思うんですが、食べ盛りのお子さんを抱えているご家庭であれば、一皿でとっても満足してもらえるメニューかなと思います。


材料

  • じゃがいも
  • 玉ねぎ
  • チーズ
  • マヨネーズ
  • 塩こしょう

作り方

1. じゃがいもの皮をむき、スライサーで薄切りにして水にさらす。スライサーがなければ包丁で薄く切る。
img_masudacolumn_019-01
2. 玉ねぎを薄切りにする。
img_masudacolumn_019-02
3. マヨネーズを両手で持ち、フライパンめがけて絞り出す。
img_masudacolumn_019-03
4. 1と2を加えて炒め合わせ、塩こしょうで味付けして更に少し炒める。
img_masudacolumn_019-04
「追いマヨネーズ」をするとさらに「悪魔のグラタン」に!
img_masudacolumn_019-05
5. チーズをのせ、とけたら完成!見栄えをよくしたい時は、グラタン皿に入れてチーズをのせてトースターで焼いてもOK!彩りにパセリなどを散らしても!
img_masudacolumn_019-06
仕事のロケ中にもらったお花も入れてみました!

このメニュー、子ども達が本当にエンドレスで食べてくれるんです。わが家はダンボールでじゃがいもをいただいたりするのですが、このメニューはじゃがいものの大量消費にもなるのでよく作っています。ぜひみなさんもお試しくださいね。

さいごに

枡田絵理奈の聴くコラム、今回は「お取り寄せ」についてお話ししました。みなさんいかがだったでしょうか?

ここで少しだけ頂いたコメントをご紹介します。

毎月楽しく拝読しております。みかんの品種で「甘平」というのが甘くておすすめです!

メッセージありがとうございます!甘平はまだ食べたことがないですね。広島ではスーパーでもみかんが品種ごとにずらっと並んでいたりするので、「今日はこの品種を食べてみようかな」といろいろ試しているんですけど、甘平も食べてみたいです。

このメッセージをいただいた矢先に、主人の実家からダンボールですごい量のみかんが届きまして(笑)。100個は超えてますね……なので、このみかんを食べ終わったら、ぜひ甘平を試してみたいと思っています!

みかんは包丁を使わなくていいので、ラクでいいですよね。お弁当にパッと入れるだけでビタミンもとれちゃいますし、子どもも喜んでくれますし。

このように感想やおすすめなどを教えていただけますと、とてもうれしいです。みなさんのおすすめの「お取り寄せ」もぜひ教えてくださいね。

魚チャレンジ中の身としては、簡単な魚料理なんかも教えていただけると、とってもうれしいです!ぜひ感想・リクエストフォームから送っていただければと思います。

それではまた次回お会いしましょう、枡田絵理奈でした !

この記事をシェアする

文・音声編集:佐々木沙枝
カバー写真:前康輔

アイスム座談会