鮭とまいたけのトマトクリームスープ

耳で楽しむおいしいスープレシピ #27

FOOD
2022.10.03

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スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。秋も深まり、だんだんと夜が長くなってくる頃。秋のおいしいものに食欲が止まらない季節でもありますね。今回は秋の食材の代表格、鮭ときのこを使った「鮭とまいたけのトマトクリームスープ」を作ります。クリーミーなスープに旬の旨みをたっぷり閉じ込めた、まろやかで味わい深い一品です。また、余った玉ねぎ1/2個を使って作れる「玉ねぎとツナ缶のマリネ」も記事の後半でご紹介しています。ぜひ聴きながら一緒に作ってみてくださいね!

 

鮭とまいたけのトマトクリームスープ


材料(2人分)

  • 生鮭…2切れ
  • 玉ねぎ…1/2個 ※残り1/2個は副菜に使います。
  • まいたけ…1パック ※しめじ、エリンギ、マッシュルームなどお好みのきのこでOK
  • トマト缶(カット)…1/2缶
  • 牛乳…100mL
  • 塩…小さじ1/2
  • 小麦粉…大さじ2
  • バター…大さじ2

作り方

1. 玉ねぎはみじん切りにする。まいたけは手でさく。

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  • 今回はみじん切りがあっという間にできる秘密兵器・チョッパー(手動)を使いました。玉ねぎを縦4つ、横4つくらいにざっくりと切って、チョッパーにセットし、ハンドルを引っ張るだけ!7回引っ張ると、ちょうど良い細かさになりました。

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  • まいたけは、汚れがあれば切り、大きめに割いておきます。
2. 鮭は3〜4等分にする。

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  • 鮭は、調理する10〜15分くらい前に分量外の塩を薄く振っておき、余分な水分をキッチンペーパーで拭き取ります。身が締まって、生臭さが抑えられます。
3. 鍋にバターを熱して玉ねぎを炒め、しんなりしたら小麦粉を加えて混ぜる。

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  • バターが焦げ付きやすいのですが、ほんのり茶色くなっても大丈夫です。
4. 水200mLとトマト缶1/2缶、塩を加えて煮立てる。

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  • トマト缶の残り半分はジップ付きの袋などに入れて、平らにして冷凍すると良いですよ。少しずつ割って使えて便利です。
5. とろみがついたら、鮭とまいたけを加える。火を弱めてふたをし、3〜4分煮込む。

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  • とろみが強すぎる場合は少し水を足します。
  • 焦げ付きやすいので、途中ふたを開けて、底の方からゴムベラを入れてゆっくり混ぜてください。鮭が崩れやすいので気をつけましょう。
6. 鮭が煮えたら、牛乳を加える。味を見て、塩で味をととのえたら完成!

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  • 小麦粉を使ったスープは、とろみの調整が難しいことがあります。鍋の様子を見ながら、水分を加減してください。

おいしいポイント

  • トマトの酸味を牛乳がまろやかにしてくれます。鮭とまいたけの旨みがしっかり溶けだし、玉ねぎの甘みも感じられる、おいしいスープです。
  • オレンジ色のスープに、鮭のサーモンピンクが入って、かわいい彩りです。
  • まいたけは年間を通じて手に入りますが、天然のものは秋が旬と言われています。とても香り高く、肉厚で独特の歯応えが特徴です。今日は煮込むレシピでしたが、以前ご紹介した「まいたけステーキのスープ」のようにじっくり焼くのもおすすめです。

玉ねぎとツナ缶のマリネ

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材料

  • 玉ねぎ…1/2個
  • ツナ缶(小)…1缶
  • きゅうり(プチトマト)…適量
  • 塩…二つまみ
  • 酢…小さじ1
  • オリーブオイル…大さじ1

作り方

1. 玉ねぎ1/2個を薄切りまたはみじん切りにして、軽く塩(分量外)を振って揉み、ペーパーに包んで絞る。
2. 1をボウルに入れ、酢、オリーブオイル、塩を加えてよく混ぜる。
3. ツナ缶のオイルを切り、2に加えて和える。
4. (お好みで)きゅうりやプチトマトを加えて、完成!

秋のおいしいものといえば?

食欲の秋ですね!秋のおいしいものといえば、鮭やきのこが代表格ですが、私は里いもが好きです。煮っころがしが一般的ですが、意外と洋風にするのもおすすめ。例えばミートソースに茹でた里いもを入れてもおいしいんです。里いもの唐揚げも大好きです。里いもの煮物が残ったら、粉をまぶして揚げると、ビールのお供にいいですよ。

あとは、さつまいも!天ぷらなどお惣菜にすることも多いですが、甘いのでおやつに薄く切って焼いて食べています。大学いもは手間がかかると思われがちですが、電子レンジでやわらかくして、甘辛く煮たたれを絡めるだけでおいしいです。

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便利グッズを積極的に使って、料理を楽しもう!

今回はチョッパーという便利グッズを使いました。玉ねぎをチョッパーにセットし、ハンドルを引っ張ると、中の刃が回る仕組み。あっという間にみじん切りができて、とても便利です。目も痛くならない、電気も使わない、洗い物も簡単で、玉ねぎのみじん切りがちょっと面倒だなという方におすすめ!チョッパーでカットすると、包丁で切るより繊維が壊れて甘みや旨みを引き出すことができるので、ベースの下ごしらえにはむしろチョッパーを使った方が良いかもしれません。

チョッパー以外にも、スライサーやピーラーなど、カットできる便利グッズは他にもいろいろあります。ピーラーは普通皮むきに使いますが、例えばごぼうをピーラーで長くむいて、お味噌汁に入れたり、きんぴらを作ったりすると、普段と目先が変わります。にんじんや大根をピーラーで大量に薄切りにして、しゃぶしゃぶに使うのも良いですよね。包丁に自信がない人も、便利な道具を使えば、いろいろなバリエーションの切り方ができるので、とても楽しく料理ができると思います。自分の苦手を補ってくれる、簡単で便利なグッズを積極的に使ってみるのはいかがでしょうか?

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撮影:木村琢也

アイスム座談会