ひらひら野菜の豚汁とにんじんの塩きんぴら

耳で楽しむおいしいスープレシピ #31

FOOD
2023.02.03

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スープ作家 有賀薫さんの声でお届けする“聴くレシピ”。今回は、簡単で栄養たっぷり!無敵のメニュー「豚汁」です!ただ、豚汁と言っても、いつもの豚汁とは一味違います。栄養が豊富な根菜をピーラーで“ひらひら”に切る、「ひらひら野菜の豚汁」です。食感が新しく、食べ応えもあって、ふわりと香る味噌が食欲をそそります。さらに、余ったにんじんでもう一品!サッと作れる副菜として「にんじんの塩きんぴら」の作り方もご紹介します。ぜひ聴きながら一緒に作ってみてくださいね!


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ひらひら野菜の豚汁


材料(2~3人分)

  • 豚バラ薄切り肉…100g
  • 大根…8~10cm(縦に1/2~1/3本分ほど)
  • にんじん…縦に1/2~1/3本
  • ごぼう…縦に1/3本 
  • ごま油…少々
  • しょうがすりおろし…小さじ1
  • 味噌…大さじ3前後

※大根、にんじん、ごぼうはピーラーを使ってリボンのように長くしたいので、短く切らないでください。縦に半分ずつくらい使います。


作り方

1. 野菜(大根・にんじん・ごぼう)はピーラーでひらひらに切って、全部で120〜150gほどにし、豚肉は2cm幅に切る。

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  • 大根・にんじんは皮も入れてOK。
  • 全体で120〜150gのうち、大根が80〜100g、にんじんが30〜40gあるとバランスが良いです。

ピーラーの使い方

ピーラーを引く時、あまり力を入れず、スーッと軽い力でスライスすると、きれいに切れます。大根は幅広になりがちなので、細めに切ります。手で持っていた野菜が細くなってきたら、まな板の上で安定させながらスライスするとうまく切れます。

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ごぼうはまな板にのせて、上10cmの部分を握って引いていきます。最後は包丁で細く切って使うか、ラップで包み翌日の味噌汁に使うのもいいでしょう。

2. 鍋にごま油を引いて中火にかけ、鍋が温まったら野菜を入れて、しんなりするまで炒める。
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3. 2に豚肉と水3カップ(600mL)を加えて煮立てる。アクをとり、しょうがのすりおろしを加え、2〜3分煮る。

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  • 具材が薄いのですぐ煮えますが、2〜3分煮た方が野菜と肉のうまみが出て、豚汁に一体感が生まれます。煮すぎると、野菜が溶けてしまうので気をつけましょう。
4. 3に味噌を加えて、完成!

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  • 今回は味噌味にしましたが、塩味もおすすめです。
  • 盛り付け後、お好みで小ねぎを散らしたり、七味をかけたりしてもおいしいです。

にんじんの塩きんぴら

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材料

  • にんじん…1本半
  • サラダオイル(またはごま油)…適量
  • 酒…小さじ1
  • 塩…一つまみ~二つまみ
  • すりごま…小さじ2

作り方

1. (ピーラーで切って残った分の)にんじんを薄切りにする。
2. フライパンに油を引いて1を炒め、酒と塩、水大さじ3を加えて煮る。
  • にんじんが重なっていたら、水に浸るように箸でばらします。
  • 水分が飛んだら少し食べてみて、固ければ水を少し足しましょう。
3. 水が蒸発したら、すりごまを加えて和え、完成!

おいしいポイント

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  • 「大根・にんじん・ごぼう」は豚汁の定番の具ですが、野菜をひらひらに切るだけで、見た目にも食感にも変化があって、いつもとは違う豚汁になります。鍋の中の様子も変わって、気分も上がるかもしれません。
  • 野菜と豚肉からしっかりだしが出て、うまみがギュッと詰まった満足感のある一品に。豚汁はまさに万能。クセのある野菜でも味噌がまろやかに包んでくれるため、どんな野菜でも合うと思います。ごぼうと豚肉だけの「ごぼう豚汁」もおいしいですよ。
  • 副菜では、にんじんを単体で使いました。にんじんは、他の野菜と組み合わせると味や香りをあまり感じないのですが、単体で食べると甘みとほんのりとした香りが感じられて、とてもおいしいです。なお、この副菜はごぼうでも作れます。

時短で楽しい!ピーラーを上手に活用しよう!

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今回のレシピは、ピーラーを使って、作り方・見た目・食感に新しさや楽しさを加えたところが大きなポイントです。

ピーラーの特徴は、すごく薄く切れること。スライスした野菜を火にかけると、あっという間にしんなりしてきます。根菜は煮るのに時間がかかるので、こうして時間を短縮する方法もあるんです。また、にんじんをピーラーで切ると、にんじんの鮮やかな色が出るのもおもしろいです。

普段、皆さんはどんなピーラーを使っていますか?私は長年同じものを使っていたのですが、最近刃がカーブしているピーラーを買いました。じゃがいもなどの丸い形にフィットして、とても使いやすいです。新しいピーラーを選ぶ際には「自分の手に合っているもの」が良いと思います。グリップのサイズが意外と違うので、比べてみてください。また、グリップがプラスチック製のものも多いですが、しっかりしたステンレス製のものを選ぶと、力を入れやすく使いやすいのでおすすめです!自分に合ったピーラーで、楽しい料理ができるといいですね。

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撮影:木村琢也

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