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白菜と鶏ひき肉のシンプルクリームシチュー/菜の花ともずくの和風サラダ

耳で楽しむおいしいスープレシピ #40

FOOD
2024.03.05

スープ作家 有賀薫さんの声で“聴くレシピ”をお届けします。冬と春の境目に、みなさんが食べたいものは何ですか?今回ご紹介するのは「白菜と鶏ひき肉のシンプルクリームシチュー」。白菜の甘みと鶏肉のうまみが感じられる、まろやかな一品です。クリームシチューというと手間がかかるイメージをお持ちかもしれませんが、少ない材料でシンプルに作ります。そして、副菜として「菜の花ともずくの和風サラダ」の作り方もご紹介。冬の名残を味わえる「白菜」と、春の到来が感じられる「菜の花」を取り入れた献立です。ぜひ一緒に作ってみてください!


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白菜と鶏ひき肉のシンプルクリームシチュー


材料(2〜3人分)

  • 白菜…400g(1/4カットの半分ほど)
  • 長ねぎ…1/2本
  • しょうが…20g(チューブでもOK)
  • 鶏ももひき肉…200g
  • 小麦粉…大さじ2
  • 牛乳(豆乳でも)…1/2カップ
  • 塩…小さじ1
  • サラダ油…大さじ1

作り方

1. 白菜は、葉の部分は2〜3cm幅に、茎の部分は4〜5cm幅に切ってから向きを変えて3cm幅ぐらいに切る。

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  • 葉と茎の切り方を分けることによって、煮える時間が揃い、食べ心地が良くなります。
2. 長ねぎはみじん切り。しょうがはすりおろす。

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  • 長ねぎは、縦に2回くらい切り込みを入れてから、細かく切っていきます。後で加熱するので、粗みじん切りでOK。
  • しょうがは、たっぷり入れても大丈夫。お子さんが食べる場合には量を控えてもいいと思います。
3. 小麦粉(大さじ2)を最初は同量の水で溶き、それから400mLの水に溶いて、塩を加える。

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  • 2回に分けて水を入れることで、小麦粉がダマにならないようにします。シチューのルーを作るような工程です。
4. 厚手の鍋にサラダ油と長ねぎを入れ、香りが立ってきたら、ひき肉も加えて色が変わるまで炒める。

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  • 長ねぎは、半透明になるまで炒めます。まろやかになり、長ねぎのうまみも引き出せます。
  • ひき肉は最初、箸やへらで広げます。生のうちは触らずじっと待ち、少し経ったらひっくり返します。鍋にこびりつく場合には、濡れ布巾の上に鍋を置くと剥がれやすくなります。ひき肉の色が変わってきたら、箸などでほぐします。
5. 白菜と小麦粉を溶いた水を加え、すりおろししょうがを散らす。ふたをして中火で7〜8分、白菜が柔らかくなるまで煮る。

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  • 煮えにくい茎の部分を下に、葉の部分をその上にのせます。
  • 小麦粉が入っているため焦げやすいです。途中で何度かふたを開けて、へらなどで全体をかき回しましょう。
6. 白菜が煮えたら牛乳を加えて混ぜ、あたためたら、完成!

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  • 牛乳の量はお好みで調節してください。今回はごはんのおかずなので少なめの分量ですが、もう少し多めでもOKです。

菜の花ともずくの和風サラダ

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材料(2人分)

  • 菜の花…1/2束
  • 味付けもずく…1パック
  • ハム…1枚
  • オリーブオイル…大さじ1
  • 醤油…少々

作り方

1. 菜の花は、一番下の汚れている部分を切り落として、1〜2分ほど茹でる。ザルに上げて水にさらし、色止めする。水を絞って、4cm幅くらいに切る。ハムも細く切っておく。
2. 味付けもずくをボウルにあけて、オリーブオイルと醤油を混ぜる。
3. 2に菜の花とハムを加えて和えたら完成!

おいしいポイント

  • 冬の終わりの白菜を味わい尽くせるメニューです。鶏のだしがよく出ていて、とろりとしたシチューが体をあたためてくれます。
  • 味のポイントはしょうが。一般的なクリームシチューのレシピではあまり使わないしょうがを入れることで、ごはんに合う味になります。いいアクセントにも!
  • 副菜は、春を感じられるさっぱりしたサラダです。菜の花の代わりに、ブロッコリーや小松菜、ほうれん草でも作れます。
  • 菜の花は少し苦みがありますが、春に苦みのあるものを食べると、冬に眠っていた体を目覚めさせる合図になり、しゃっきりします。ハムを入れることで食べやすくなりますよ。

春は、服も料理も難しい!

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季節の変わり目は、洋服選びが難しいですよね。暑いか寒いか分からずコートを着るか迷ったり、でも早く春服を着たかったり…。それと同じように、実は野菜にも「端境期(はざかいき)」という野菜選びが難しい時期があります。2・3月は、冬野菜が終わりかけ、でも春野菜はまだ本番ではないというタイミング。春野菜は山菜など扱いが難しいものが多く、簡単においしく食べられる旬の野菜が意外と少ないのです。料理家が「どうしようかな」と頭を悩ませる時期でもありますね。私はそんな時に、冬野菜を最後に味わい尽くすレシピをご紹介することが多いです。今回はまさにそんなレシピ。ぜひあたたかいスープで冬の名残をお楽しみください!

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撮影:木村琢也