とことんラクに!ほぼ包丁不要のシンプル3品鍋

特集・鍋を楽しむ #3

2021.02.01

3回にわたってお送りしている鍋特集、ラストはこれまでナビゲーターをつとめてくれたフードライターの白央篤司さんご自身が、おすすめレシピを教えてくださいました!テーマは「鍋料理をとことんラクに」。お鍋は切って煮るだけの手軽さもうれしいところですが、それすらも面倒に思えてしまう日だってありますよね。白央さんが「最もかんたんでおいしく食べられる」と考える、鍋の具材の組み合わせを教えていただきました。


私は家で炊事を担当しているのですが、どうにも料理がしんどい日は定期的にやってきます。そんなとき頼りがちなのが、鍋。材料を刻んで鍋つゆを用意すれば完成のシンプルさがありがたい。ただ鍋だって、ネギやら肉やら豆腐やら、しっかり材料を揃えて刻んで……とやってると、手間は少なくないもの。スープは市販の「鍋つゆの素」を利用するとしても、食材を切ることすら面倒なときもありますよね。

そんな日によく、「シンプル3品鍋」をやっています。私なりに手軽さとおいしさのバランスを突きつめた鍋向きの3アイテムを、今回は紹介させてください。

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用意するもの1品目は、キノコ

おすすめは舞茸かエリンギです。どちらも石づきを取り除かなくていい。ちょっとしたことですが、疲れているときってこういうことが手間に思えませんか。手でほぐせばもう鍋に入れられる!ここがね、私はうれしくて。

どちらのキノコも香りがよくて、歯ざわりがいい。うま味も強くて、鍋つゆの味わいをアップしてくれます。もちろんダブルで入れてもいいです。

ちなみにキノコは冷凍に向くので、手頃な価格のときに私はまとめ買いして、冷凍保存しています(舞茸などは、高いときも多いので)。一ヶ月ほどで使い切るのが理想ですが、私は二ヶ月ぐらい平気で使っています。

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用意するもの2品目は、すり身団子

お鍋にそのまま入れられて、良いだしも出ます。食感のやわらかいものって、疲れてるときはなんだかホッとするというか。

今回はエビ入りのすり身団子と、鶏団子を買いました。ちなみに私の近所のスーパーだと2パックで400円前後。魚介コーナーか、さつま揚げが売られているコーナーで似たようなものがあると思います。

包丁で生肉を切って、そのまな板と包丁を洗って……という手間をカットできるのも、地味にありがたい。ひと口大にカットされた鶏肉や豚しゃぶ肉もいいのですが、生肉を扱うことすらしんどく感じられること、私はあるんです。

すり身団子、使わなかった分は冷凍できますよ。解凍不要で、また鍋をやるときにそのまま入れられます。

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用意するもの3品目は、豆苗

手間いらずで、お財布にもやさしい緑黄色野菜の代表格じゃないでしょうか。ざくっと下部を切り落とせばすぐに鍋に加えられるのが、うれしい。包丁を使うのは今回ここのみです。キッチンばさみを使ってもOK。

味わいもクセがなく、食感はシャッキリ。すぐに煮えるのもいいですね。そして鍋に青みが入ると、やっぱり彩りもよくなります。

よく知られていることではありますが、切った後に水につけておくと芽が出てきて、また食べられます。上の写真、豆の上に小さな芽が出ているのわかりますか?あの上1㎝あたりで切るようにすると、早く次の豆苗が伸びてきます。

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ご紹介した3つを盛りつけてみました。
鍋つゆはお好みのもので結構です。人気の「ごま豆乳鍋つゆ」なんかよーく合いますよ。野菜がお好きな方なら、豆苗はひとり1パック余裕でいけると思います。

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今回はトマト系の鍋つゆをセレクト、赤い色が入るとはなやぎますね。シメはごはんを入れて軽く煮込み、粉チーズをかけていただきましょうか。

もちろん気力があれば、ここにネギなりお豆腐なり好きな具材を加えていただいてもOK!我が家の手軽な鍋トリオ、忙しいときなどぜひ試してみてください。

白央篤司

「食と暮らし」、郷土料理がテーマのフードライター。著書に『自炊力』(光文社新書)、『にっぽんのおにぎり』(理論社)など。料理家としても活動し、雑誌や食品メーカーへのレシピ提供も定期的に行っている。

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