田丸篤志さんの声で作る「フィリピン風なすオムレツ トルタンタロン」
休日の朝にぴったりの“聴くレシピ”をお届けする「ボイレピ♪ 朝ごはん」。
第16回は、声優の田丸篤志さんをナビゲーターに迎えて「フィリピン風なすオムレツ トルタンタロン」を作ります。タガログ語で「Torta」はオムレツ、「talong」はなすのこと。皮をむいた焼きなすを丸ごとオムレツにしたフィリピンの朝ごはんメニューです。世界各地の家庭の台所を訪れ、一緒に料理をしてきた岡根谷実里さんのレシピです。
料理の音は「しあわせの音」。世界の台所を探検する気分で、いつもとちょっと違う朝ごはんをお楽しみください。
材料(2人分)
作り方
- 1. なすを洗い、ヘタのまわりにぐるっと一周包丁を入れてガクを落とす。皮をピーラーでむき、ラップに包んで600Wの電子レンジで3分加熱する。まだ芯があるようだったら1〜2分追加で加熱。
- 2. 卵を割りほぐして、塩こしょうで味付けする。
- 3. 1のなすをまな板の上に置き、フォークの背でつぶようにして薄く平たく広げる。
- 4. フライパンに油を熱しておく。3のなすを2の卵液にたっぷりと浸してまとわせ、フライパンで2分弱焼く。
- 5. ひっくり返して裏面も2分弱焼き、皿に盛り付ける。お好みでケチャップを添える。
おいしいポイント
岡根谷実里さんの現地エピソード
トルタンタロン(Tortan talong)は、タガログ語で「なすオムレツ」の意味。少ない材料でさっとできて、安価でお腹いっぱいになる料理です。首都マニラのスラムの家庭に滞在した際、朝ごはんに作ってくれました。フィリピンは日本と同じく米食の国。トルタンタロンは、ごはんのおかずとして朝食や昼食に食べられています。現地では、甘いケチャップで食べることが多いです。他に朝ごはんの定番のおかずは、トヨ(塩気の強い干し魚)やホットドック(真っ赤なソーセージ)。これらと共に、山盛りのごはんを食べたのが記憶に残っています。
朝から揚げ物というのは、日本ではあまり馴染みがありませんが、アジアや中東の家庭ではめずらしくありません。油の鍋さえ常備しておけば、煮物や汁物よりも短時間でできるので、実は朝に合理的な調理法なのです。現地の方法で揚げ焼きにすると、外はカリッと中はふわっとした食感になりますよ。