ちくわの2種揚げ

ボルサリーノ関好江の笑食同源おしゃべりごはん #18

2021.09.30

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芸人ボルサリーノ関好江さんに料理を作ってもらいながら、おいしさのポイントなどを伺う本連載。今回のレシピは「ちくわの2種揚げ」。ちくわに2種類の食材を詰め込むのですが、その方法にポイントが!メインディッシュにもおつまみにもなる上、冷めてもおいしいから、お弁当のおかずにもぴったりというオールマイティな一品です。


材料(2人分)

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  • ちくわ…6本

  • チーズ…30g
  • カレー粉…少々

  • 紅しょうが…適量
  • ⼤葉…3枚

  • ⼩⻨粉…50g
  • ⽚栗粉…10g
  • マヨネーズ…⼤さじ1
  • ⽔…60cc〜70cc

  • ⻘のり…⼤さじ2

作り方

1. ちくわに縦に切れ⽬を⼊れて開き、3本は中に紅しょうがを詰めて、⼤葉で巻いてつまようじでとめ、3本はチーズを詰めてカレー粉をふる。
2. マヨネーズと⽔を混ぜ、そこに小麦粉と片栗粉を⼊れて⾐を作る。
3. 1の紅しょうがの⽅を2の⾐にくぐらせ、180度ほどの油で約1分揚げる。残りの⾐に⻘のりを加えてチーズの⽅をくぐらせ、同じく約1分揚げる。
4. 半分に切って完成。

詰めるのが難しいなら、開けばいい

今回のレシピは、ちくわに2種類の具材を詰め込んで、揚げるというメニュー。まずはちくわにスッと切れ目を入れ……

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ちくわを「開く」ところから始めます。

「バラバラした食材は、開いた方が楽に入れられます。いっぱい詰められる!」と関さん。

……そうか。開けばよかったのか!

これまで、せっかく穴があるのだからと、食材の方を無理やり迎合させてでも、どうにか詰めなくてはという義務感にかられていました。可能性の扉が開いた!

開いたちくわのうち3つには、紅しょうがをざくざく挟んでいきます。

「たこ焼きしかり、紅しょうがと魚介ってすごく合う気がしているんです。紅しょうがの天ぷらもおいしい。それで、この組み合わせもいけるのでは!と思ったんです。」

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詰め終わったら、ちくわを閉じ、ぐるりと大葉で包んで、つまようじでぴったりとめておきます。

「うふふふふ。こういう作業は楽しい。」

慣れた手つきで、一度開いたちくわをきゅっと封じていく関さん。

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続いては残り半分のちくわに着手。まず、スライスチーズを挟みます。

「チーズの量はお好みでいいのだけど、ちくわ1本に対して、スライスチーズ1枚だとたっぷりすぎるかも。3分の2くらいが丁度良いかもしれません。

チーズの種類を変えてみてもいいと思います。さけるチーズやモッツァレラを入れると、韓国のハットグのようにチーズがびよーんと伸びるので楽しいです。」

わ、それは楽しそう!

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チーズを詰め終えたら、ぱらぱらとカレー粉を振りかけます。

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「中に入れる具は、ポテトサラダや余った煮物など、自由にいろいろ変えてみていいと思います。あるもので全然いい。わりと何を入れておいしいんです。」

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そういえば。熊本に「ちくわサラダ」という、ちくわにポテトサラダを挟んで揚げたローカルフードがあることを思い出しました。この作り方を応用すれば、ちくわサラダを自宅で楽しめそう……!いや、それだけじゃなく、あらゆる食べ方を試せるのではという期待がふくらみます。

詰めるのが難しければ、開けばいい。それを知っておくだけで、ちくわの調理法が、ワンルーム住まいから、ビル一棟住まいになるくらいの規模で広がる予感です。

衣には、卵の代わりにマヨネーズを

さて、ここからは衣づくりをします。ポイントはマヨネーズを使うこと。

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家に卵がなかったときにふとひらめいた方法なのだそう。

「『マヨネーズにも卵入ってるし…』と思って入れてみたら、意外とうまくできて。揚げ物がサクサク仕上がるような気がしたんです」と関さん。

実はこの方法、調べてみたところ、マヨネーズのメーカーもおすすめしていました。乳化された植物油が衣に分散し、衣の中の水分を減らすことで、サクサクに仕上がるのだそう。

「マヨネーズは溶けきらないんですけど、残っていても大丈夫です。」

ある程度マヨネーズが水に混ざったら、小麦粉と片栗粉を加え、さらに混ぜていきます。

「おうちに天ぷら粉がある方は、天ぷら粉を使っていただいても良いです。天ぷら粉、仕事でたまに使ったりすると、『やっぱりサクッと揚がるわね〜』と感じるんですよね(笑)。」

青のりは好きなだけ、思い切り

衣ができあがったら、まずは紅しょうがを挟んだちくわをくぐらせ……

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180度くらいに熱した油で揚げていきます。

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紅しょうが入りのちくわを揚げ切ったら、残った衣に青のりをどばんと!

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思いっ切り入れちゃってください。入れすぎかな……?と思うくらいに。そしてよく混ぜたら、ちくわに絡ませていきます。

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余った衣を見ながら、「イタリア・ナポリの青のりパン、ゼッポリーネが作れそう!」と関さん。

「実家では、天ぷらをやるときには、余った衣を全部揚げて、次の日の朝ごはんの味噌汁に入れて食べるのが習慣でした。実家で暮らしていた頃、それがすごく好きで。『明日は天かす汁だ!』って、楽しみにしていました。」

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今日はたっぷりの油で揚げていますが……

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「揚げものは、油分と水分の交換作業だから、たっぷりの油で揚げるとおいしいんですよね。ラードを入れて揚げたフライとかも、すっごくおいしい!でも、日常的にやるのは難しかったりしますよね。この料理も、フライパンに食材がつかるくらいの量の油を入れて、揚げ焼きをするのでも作れます。」

……と話しているうちに、あっという間に完成しました。早い!

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メインディッシュにもおつまみにもなりそうな一品。

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斜めに切って断面をチェック。仕上がり、ばっちりです。

ちくわもきっと本望に違いない

さて実食。赤、緑、黄色、カラフルな色合いに食欲が刺激されまくります。

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食べてみると……

おお、合います。これは合います。紅しょうがとちくわ、チーズとカレーとちくわ、いずれも君たちぴったりすぎるだろう……?とにやにやしてしまう組み合わせ。

ああ、ちくわってこんな姿にもなることができるのですね。ちくわがどう思っているのかはわからないけど(なぜなら、ちくわとは会話ができないから)、でも、ちくわもきっと本望なのではなかろうか。そんな思いがよぎりました。

ちくわをはじめ、紅しょうが、カレー粉、青のり、マヨネーズ……、それぞれの素材に風味がしっかりあるので、食べるときに何かをつける必要がないのもうれしい!

「冷めても意外とサクサクなんですよ」と関さん。

ならば、お弁当にもぜひとも入れたい。白いごはんの脇にあったら、それだけでもう、華やかなランチタイムになる予感。

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ところで関さん、ふだんお弁当って作りますか?

「ケータリングでお弁当を頼まれて作ることがたまにありますね。40人前とか。何時から始めたら間に合うのかを計算してみたら、朝3時からだったり……(笑)。」

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「昔は、新幹線とかで移動するときに、自分用のお弁当を作ったこともありました。お弁当、いいですよね。

お弁当というと、小さい頃、父が持っていっていたお弁当のことも思い出します。昔ながらの二段重ねのお弁当、炊飯ジャーで保温したごはんの、むわっとした独特のにおいがするやつです。ごくたまに、父親が食べずに持って帰ってくることがあったんですが、それを食べさせてもらうのがすごく楽しみでした。」 

もちろんお弁当以外でも、さっと作れて一気に幸せな気分になれるちくわ揚げ。このレシピの具の組み合わせの最強っぷりを楽しむとともに、ぜひ、思い思いの具を挟んでみる応用編も楽しんでみてほしいです。

ボルサリーノ関好江

1971年2月15日、愛知県生まれ。吉本興業所属。山田真佐美とのお笑いコンビ「ボルサリーノ」で活躍中。芸人仲間に振る舞う料理に注目が集まり、食べると運気が上がると評判に。著書に『食べると人生が変わる!開運飯』『使いきり!レシピ』(マガジンハウス刊)など。

ネッシーあやこ

1981年群馬県生まれ。ライター兼イラストレーター。主な執筆領域は、体験、 食レポ、食・働き方に関するインタビューなど。

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取材・文・イラスト:ネッシーあやこ
撮影:美坂広宣(SHAKTI)
フードスタイリング:松井あゆこ(Smile meal)

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