
夏においしい韓国のスープをキム・ナレさんに教わろう
夏向きの、韓国スープを作ってみませんか?あっさりして食べやすいスープ、滋養のつく健康的なスープなど、種類もいろいろ。体にやさしい味わいが人気の料理研究家、キム・ナレさんに教わります。
なすの冷や汁
材料(2人分)
【下準備】
- Aをボウルなどに入れてよく混ぜ、冷蔵庫で冷やしておく。
※作ってすぐ食べる場合は、うつわに氷を一緒にいれればよい
作り方
- 1. なすはヘタを切り落とし、皮をむいて半分に切って、長めの乱切りにし、水に5分ほどひたしておく。
- 2. 1のなすを7分ほど蒸し器で蒸す(レンジなら丸のままラップして600Wで2分加熱して、粗熱が取れたら長めの乱切りに)。
- 3. 粗熱が取れたら水気を絞り、ボウルに入れてBを加えて軽く混ぜ、下味をつける。
- 4. うつわに1、4を入れる。お好みで青唐辛子を散らしても。
ナレさんポイント
韓国では、なすはからだを冷やしてくれる食材と考えられており、暑いときによく食べています。ごくあっさりした味つけで、食欲のないときにぴったり。おいしく作るコツは、昆布だしを濃いめにとって、しっかりと冷やしておくこと。もしあれば、醤油は薄口がおすすめです。塩気が決まりやすくて色味もすっきり、香りもいいです。韓国ではこのなすのスープ、皮つきのままでも作りますが、今回は皮をむいて涼しげな色に仕上げました。
コングクス(豆乳の冷たい汁麺)
材料(2人分)
【下準備】
- 1. 豆腐は3等分ぐらいに切って、1分ほどゆでて、ざるにあげておく。
- 2. ミキサーにAを入れ、全体がなめらかになるまでかける。できた汁を冷蔵庫でしっかり冷やしておく。
※作ってすぐ食べる場合は、ミキサーに氷を一緒に入れてかけても良い。
作り方
- 1. そうめんを好みの硬さにゆでて、水気をよく切る。
- 2. うつわにそうめん、冷やしておいた豆乳の汁をかけ、刻んだきゅうりを適量のせる。
ナレさんポイント
韓国の夏の定番料理、コングクス。豆乳の冷たいスープで素麺をいただくものです。豆乳は独特のにおいが苦手な人もいるかもしれませんが、水で薄めてさっぱりさせ、きなこと豆腐を加えて豆の甘みも加わえることで、グンと飲みやすくなりますよ。大豆のうま味と塩味だけのシンプルさが、夏の疲れた体にいいんです。豆乳のスープは余ったら冷凍すれば、使いたいときにまた使えます。
ナレ流かんたんサムゲタン
材料(2人分)
【下準備】
- 1. 鶏肉は塩小さじ1(分量外)をふって冷蔵庫に最低2時間ほどおく。
- 2. もち米を洗って 20分ほど水に浸け、ざるにあげておく。
作り方
- 1. 鍋に鶏肉、にんにく、しょうが、なつめ、長ねぎ、水を入れて強火にかけ、沸騰したらアクをとりつつ弱火にし、ふたをして30分ほど煮る。
- 2. 30分経ったら、鶏肉、にんにく、なつめ、しょうがを取り出す。もち米を入れて弱火で15〜20分ほど煮る。
- 3. 鶏肉の粗熱が取れたら、食べやすい大きさに割いておく。にんにくとなつめは指で潰す。しょうが、青ねぎは取り除く。
ナレさんポイント
にんにくやなつめはつぶすことで食べやすくもなり、甘みも感じやすくなります。
- 4. 鍋に3を戻し入れ、刻んだ長ねぎの白いところも入れて、ひと煮立ちさせ、うつわに盛る。
ナレさんポイント
冷たいものを取り過ぎて胃が疲れたときなどは、体を温めるものを食べるのも大事ですね。韓国では鶏肉、もち米、そしてなつめは体を温めるとされています。骨付きの鶏肉からいいだしが出ますが、手に入り安い手羽先で代用してもいいですよ! 味つけはせず、食卓に塩と黒こしょうをおいて、自分好みに調味するのが韓国流です。野菜の醤油漬けやキムチなどを一緒に添えるのもおすすめ。しっかり食べて、暑い夏をうまく乗り切りましょう!
今回添えられているのは、ナレさん特製菊芋の醤油づけ、山椒の葉の醤油漬け、青梅のコチュジャン漬け。