納⾖キムボナーラうどん

ボルサリーノ関好江の笑食同源おしゃべりごはん #28

FOOD
2022.07.29

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芸人ボルサリーノ関好江さんに料理を作ってもらいながら、おいしさのポイントなどを伺う本連載。今回のメニューは、火や包丁を使わずにササッと作れる「納⾖キムボナーラうどん」。山形の郷土料理「ひっぱりうどん」とカルボナーラを関さん流にミックスしたこの料理、ほぼ材料を混ぜるだけで完成します。

納⾖キムボナーラうどん


材料(1人分)

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  • 冷凍うどん… 1⽟
  • ☆納⾖…1パック(タレも使います)
  • ☆ツナ⽸(⼩)… 1缶(70g)
  • ☆キムチ…60g
  • ☆粉チーズ…⼤さじ2
  • ☆⾖乳…50cc
  • ☆卵⻩…1個
  • ブラックペッパー…適量
  • オリーブオイル…適量
  • お好みで
  • ⼩⼝ねぎ…適量
  • きざみ海苔…適量

作り方

1. ボウルに☆の材料を⼊れ、よく混ぜる。
2. 冷凍うどんを耐熱⽫にのせ、電子レンジ(600w)で4分半加熱する
  • 袋に温め時間や手順が記載されている場合は、それに準じてください。
3. 2を1のボウルに加えて混ぜ、お⽫に盛ってブラックペッパーとオリーブオイルをふり、お好みで⼩⼝ねぎやきざみ海苔をちらす。

山形の「ひっぱりうどん」がヒント

包丁や火を使わずにあっという間に作れる、夏のお助けメニュー「納⾖キムボナーラうどん」。ストックしておきやすい食材の組み合わせで作ることができるのもうれしいところです。

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「レシピでは冷凍うどんを使っているけど、パスタやそうめん、おそばなど、ほかの麺類で作ってもおいしいんですよ」と関さん。

手順はほぼ混ぜるだけ。まずは、うどん以外の材料をボウルに入れていきます。

「納豆は、付属されているタレごと使います!」

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納豆を入れるアイディアは、山形県の内陸部を中心に食べられている郷土料理「ひっぱりうどん」からヒントを得たのだそう。

「ひっぱりうどん、すごくおいしいんですよ。納豆、めんつゆ、サバ缶、ねぎなどを入れた特製のタレに、大きい釜で茹でたうどんをつけて食べるんです。おうちによって卵が入っていたり、かつおぶしが入っていたり、少しずつ食材が異なるのだけど、納豆は必ず入れるそうで、それを応用した感じです。納豆と麺類ってめちゃくちゃ合うんですよね。」

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ツナは1缶分使います。キムチはほかの食材と混ざることで、最終的には辛さが抑えられますが、辛いのが得意ではない方やお子さんが食べる場合には量を調整してみてください。

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豆乳は50mL。粉チーズは大さじ2杯分たっぷりと!

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卵1個分の卵黄も入れて……

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ざっくりと混ぜ合わせます。

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この時点でもう9割は完成しました。早い!

うどんの余熱で温めるから、卵がボソボソしない

カルボナーラを作る時、起こりがちな失敗としてよく挙げられるのが、卵がボソボソになること。

「でも、このやり方なら大丈夫。火を使わずに、電子レンジで加熱したうどんの余熱の力だけで温めるから、ボソボソしないんです」と関さん。

冷凍のうどんを電子レンジに入れて……

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ピッ!

あたためスタート。

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数分後、しっかり温まったうどんを、先に作っておいた液の中に入れて……

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さくさくと混ぜていきます。

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うどんの熱で卵やチーズがとろんとして、うどんに絡んだらあとはもう盛り付けるだけ。オリーブオイルとブラックペッパーをかけたら、お好みで小口ねぎや刻みのりを散らします。

ここまでの時間は10分弱、あっという間に完成しました。

トロトロ、ボリューミーで満足感たっぷり

さて実食。どどんとお皿の上にのった納豆キムボナーラうどんをいただきます。

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「この納豆、粒がすごくしっかりしてる!」と納豆を絶賛しつつ、箸をすすめる関さん。

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食べてみたところ……わあ!カルボナーラのトロトロ感と納豆のネバネバがタッグを組みつつ、麺にみっちり絡まっているのがたまりません。まろやかで満足感たっぷり。食べ応えばつぐんです。

「納豆とツナがたっぷり入っているので、冷凍うどんを1.5人前にしても良いと思います。」

キムチのピリッと感が食欲を刺激してくるので、食べれば食べるほどもっと食べたくなってしまう……という幸せなループ。豆乳が入っているからか、心なしかさっぱりもしていて、気がつけば、あっという間に完食していました。なんだろう、食材同士がものすごく響き合っていて仲が良さそうな感じがする……。

「納豆と豆乳は大豆の仲間、チーズと納豆とキムチは発酵食品の仲間だから、相性がいいんですよね。ちなみにもし、うどんではなくパスタで作る時に、もうひと手間かけても良いっていう場合は、鶏肉やベーコンなどの具材とパスタを炒め合わせてから、ソースをざばっと入れる感じで作ってもおいしいと思います。」

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リモートワークや夏休みのおうちごはんにもぴったりな救世主的メニュー「納⾖キムボナーラうどん」。忙しくて台所に立つ時間が作れるかどうか……という日でも少ない負担で作れるので、材料一式を常備しておくのもおすすめです。

ちなみに筆者はこの夏、冷凍うどん、納豆、ツナ缶、キムチもろもろを家にストックしておくことを心に誓いました。

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取材・文:ネッシーあやこ
撮影:美坂広宣(SHAKTI)
フードスタイリング:松井あゆこ(Smile meal)

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