子どもも大人も一緒にいただきます!彩り豊かな野菜が光る「キラキラあんかけ」

枡田絵理奈の「聴くコラム」 #33

FAMILY
2023.02.28

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元TBSアナウンサーで、現在は広島在住のフリーアナウンサー枡田絵理奈さんによる「聴くコラム」。毎回「食」や「暮らし」にまつわる様々なお話をしながら、枡田さんおすすめの「おうちごはん」を一品紹介してもらいます。

第33回のテーマは「盛り付けと器」について。盛り付けの際に意識しているポイントや器のこだわりなどについてお話をしています。またコラムの最後では、おうちで簡単に作ることができる「キラキラあんかけ」の作り方も。簡単でおいしい!レシピとともに、コラムをお楽しみください。


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堂林家、ライオンキングにハマっています

澄んだ空気が気持ちいいこの頃ですが、そろそろ旅立ちの季節がやってきますね。春には、新たな門出を控えている方もいらっしゃるんじゃないでしょうか。

わが家は、今年のオフは家族で思いっきり遊んだので、2月のプロ野球春季キャンプ中、なんだかいつにも増して、主人がいないことを家族みんな寂しく感じていました。

前回のコラムで、オフの楽しみとして「ライオンキングを観に行きます」という話をしたんですが、せっかくなのでライオンキングの報告でもしようかなと思います。

ライオンキング、無事行ってきました!やっぱり本当に素晴らしくって。私はもう何度も観ているんですけど、小学生、幼稚園生、そして幼稚園にまだ入ってない子どもたちがみんな一度も飽きることなく、目を輝かせながら集中して楽しんでいました。

そしてうちの主人もですね、「本当にやばいね、最高だわ!」とずっと言っていて。帰る時には、「もう、好きなものなんでも買っていいよ!」という感じで、シンバとティモンとプンバァの三人衆の人形と、すごいしぶい革のお財布と、クッキーなんかをいっぱい買っていました(笑)。

そしてもちろん、家に帰った瞬間、劇団四季のライオンキングの曲を全曲ダウンロードしていました。さらには、翌日のチケットの空き状況まで検索。あわよくば明日も行こう!という気になっていたんですが、残念ながらチケットを取ることはできず…。「もう絶対に、来年のオフもライオンキングを観に行く!」と言って、とても楽しみにしていました。

そんな感じで家族全員で感動して、そして帰ってからもすごく楽しい、いい思い出になりました。

子どもたちは、自分たちとそう年齢が遠くない子どもたちがステージの上で堂々と踊ったり、演技をしている姿に、すごく感銘を受けたみたいで、YouTubeで「ライオンキング 子役オーディション」と検索して、オーディションの様子を何回も観ていました。今わが家では「ライオンキングのオーディションごっこ」がめちゃくちゃ流行っています。「はい、次の方どうぞ!」と言って、三人でオーディションしている姿がとってもかわいいです。

ほかにもライオンキングで、崖の上で子どものライオンを天に向かって掲げるシーンがあるんですけど、そのシーンを真似して、最近は天に掲げやすいサイズのものを見つけたら、とりあえずなんでも掲げています。

もうなんだか、わが家からライオンキングに出る人が、そのうち誕生するんじゃないかと思うぐらい、どっぷりとハマっている日々でございます。

こんな感じで、オフの期間はとっても楽しかったので、主人がいない、このキャンプ期間というのは不安だったり寂しさもあるんですけど…また来年のオフに、家族でたくさん笑顔で過ごせるようにと願っています。そして、今年も怪我なく病気なく、主人にも野球をがんばってもらいたいですし、家族みんなで次のオフの目標に向けて精一杯がんばっていけたらなと思っています。

ポイントは「食欲をそそる」盛り付け

みなさんは、盛り付けの時に意識していることはありますか?

今回アイスム編集部から、「盛り付けというテーマでどうでしょうか」というお話をいただいたんですが、正直、私は盛り付けのセンスはなくて自信もありません。

日常的には、本当に、なんというか、盛っている暇もないというか、飾っている暇もないという感じで。作っているそばから、食べ物がなくなっていくのが堂林家なので(笑)。

なかなか盛り付けの工程にたどり着けないことが多いんですが、でも逆に、その不器用でセンスもない私でも、それなりに見える盛り付け方というのをここまで研究してきましたので、そちらをご紹介できたらなと思います。

ちなみに普段の食卓に関しては、私は「映え」よりも、「食欲をそそる」ことをテーマに盛り付けています。パワフルで、生き生きとした、なんというかボリューミーなお皿、というのを意識しながら作っていますね。

なので、揚げたての唐揚げがこんもりお皿の上にのっていたりとか、お刺身だったらサッと切ってそのままのせることで新鮮さが伝わるようにとか、そんなことを意識して盛り付けています。

ほかにも、「今日はきれいなプレートにしたいな」という日には、ワンプレートとか、豆皿がいっぱい並んだテーブルコーディネートにします。この二つは本当に簡単で、見栄えも良くなるので、とても好きです。

ワンプレートの時に大事にしているコツは三つ。まずは、隙間なく盛ること。そしてカラフルにすること。赤と黄色と緑をのせるといいかなと思います。あとは、立体感。一番立体感を出しやすいのがごはんかなと思うので、いい感じの高さのあるお碗に一度ごはんを入れて、型を取ってから盛り付けて、高さを出すようにしています。

食材を器に置く時は、なるべくふわふわっと、空気を入れるように意識しています。

「カラフル」のポイントはサラダ。彩りを出しやすいので、パプリカやビーツなどのカラフルな食材があれば使うようにしています。とはいえ、それを毎回揃えるのもなかなか大変だったり、手間がかかることもあるので、余裕がない時にはベビーリーフのミックスパックなんかも使っています。そこにミニトマトなんかを添えるだけでも、けっこう雰囲気が出ますよね。

赤色の食材は食欲をそそる色だと思うので、私は大事にしています。トマト以外だと、いちご、パプリカ。それらがない時にはケチャップで赤い色を足す、ということもしています。スクランブルエッグを作ったり、オムレツを作った時に、そこにケチャップをかけるだけで元気なプレートになります。ほかにも、ゆかりのふりかけとか、梅干し、キムチもよく使いますね。

ごはんとサラダを置いたら、隙間を埋めるように副菜を置いていくんですが、私は野菜がちょっとだけ余った時に、それらを全部漬けておいて、マリネを作っておくんですね。このマリネ系の副菜は、彩りもいいですし、隙間を埋めることもできるのでおすすめです。例えば、ゆかりのふりかけを、かぶやきゅうりに揉み込んでおくと、それだけで簡単な浅漬けができるのでおすすめです。

メインの食材はごはんの横にどっさりと置くんですけど、どうしても茶色一色とかになりがちなので、その上にゴマをパラパラっとかけたり、最近はまっているエゴマの実を、少し煎ってからすり鉢ですって、サラサラっとかけたりします。こうすると、栄養も見栄えもアップするので気に入っています。

いつもの料理を豆皿で見映えアップ!

豆皿の時はお皿も大事だと思うんですが、実はお盆が一番大事かなと思っています。なので、丸いものや半月のもの、正方形のもの、とにかくいろいろなお盆を揃えています。

そして、これはアイスムで習ったんですけど、同じ質感の豆皿とか、同じメーカーの豆皿を並べると統一感が出るということなので、私は以来、そのルールを守っています。そこに、ちょっと高さがあるものとか、ひょうたんや富士山の形、猫ちゃんのような、なにかかわいい形のものを加えて、動きを出すといいなと思います。

私は、先にお盆にお皿を並べて、この配置で行くぞ!と決めてからおかずをのせるようにしています。その時にパズルのように、隣に似たような色が来ないように並べていくと、それなりのものに仕上がるので試してみてくださいね。

ただ残念ながら、わが家はごはんのお茶碗が、どんぶりなんですよね(笑)。せっかく豆皿に盛ってもね、隣にどんぶりが来ると一気におしゃれ感はなくなるんですけれど…でもまあ、それはそれでいいかな、という風に思ったりしています。

あと、私はたまに、母と食器を交換し合ったりもしています。母は古くからの食器を持っていて、味のあるどんぶりとか、小鉢とか、母が結婚前に習っていた料理教室の先生から譲り受けたお皿とか、なかなか出合うことがないようなお皿もあるので、そういったものをたまに母から借りて、飽きないように食器を入れ替えたりしながら使っています。

とはいえ、わが家はまだ子どもたちも小さいので、食洗機で洗いやすいものだったり、割らないようにプラスチックのお皿になってしまうことも多いのですが、少しでも器を楽しめるようになってくれたらうれしいので、もう少し子どもたちが大きくなったら、いい食器に日常的に触れることができるような、そんな生活ができたらなと思っています。

みなさんも盛り付けや器をちょっと意識してみて、視覚からも食を楽しんでみてくださいね。

麺にかけてもごはんにかけてもおいしい。栄養バランスもGOODな「キラキラあんかけ」

聴くコラムで毎回ご紹介している、わが家のおうちごはん。今回ご紹介するのは「キラキラあんかけ」です。焼きそばにかけていただいてもいいですし、ごはんにかけてもおいしいですよ。


材料

  • 豚肉
  • パプリカ(赤や黄色)
  • ナス
  • チンゲンサイ
  • にんじん
  • ズッキーニ(あれば)
  • しいたけ(あれば)
  • *冷蔵庫にある野菜、なんでも


  • ごま油
  • 塩、こしょう
  • ウェイパー
  • オイスターソース
  • 醤油
  • 水溶き片栗粉

作り方

1. 材料をすべて、1cm角くらいに切る。
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2. ごま油で豚肉を炒め、塩こしょうを振る。
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3. 豚肉の色が変わってきたら、野菜をすべて加えて炒める。
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4.  水400ccに対し、ウェイパー10gほど、オイスターソースと醤油を約小さじ1ずつを3に加える。
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5. 煮立ったら、火を止めて大さじ3くらいの水溶き片栗粉を少しずつ入れてとろみをつける。
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6. できあがったあんをごはんにかけていただく。
焼きそばの場合は、火にかけて水を加えてほぐしてから、丸く形を整えて、両面を少しカリッとするまで焼く。
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先日、家族でレストランに行った際、主人があんかけ焼きそばを頼んだことが、このレシピ考案のきっかけになりました。

お昼時だったので、子どもたちにはピザを頼んで、主人があんかけ焼きそばを頼んだのですが、その時に主人が「一口食べる?」と言って子どもたちに食べさせてみたんですね。

そうしたら、「おいしい!」って全部平らげてしまう勢いで、子どもたちがバクバクって食べてしまって。まさか子どもたちが、野菜いっぱいのあんかけ焼きそばに興味を示すと思わなかったので、びっくりしました。とろみがつくと野菜ってこんなに食べやすいんだなという気づきもあって。

特に一番下の娘は、「もう一皿頼んで」と言うくらいあんかけを気に入ったみたいで、「じゃあ、ママがおいしいあんかけをマスターして、おうちで作ってあげるからね」と言ってその日は帰ってきました。

そこから、私はこのレシピを考案するまで「もう、とろみなんて見たくない!」というぐらい、あんかけを何パターンも作って、このレシピにたどり着きました(笑)。多分これは失敗知らずかなと思いますので、ぜひ作ってみていただけたらと思います。

パプリカも入って彩りがすごく良いので、宝石のようにキラキラしている印象になります。目でも楽しむことができるので、ぜひ作ってみてくださいね。

さいごに

枡田絵理奈の聴くコラム、今回は「盛り付けと器」についてお話ししました。盛り付けは、今かなり学びたいので、みなさんの盛り付けのテクニックがありましたら、ぜひ教えていただけたらうれしいです。

ここで、いただいたコメントを少しご紹介します。

枡田アナ、こんにちは。 いつも聴くコラムを楽しみにしています。食べる人にも作る人にも優しい、栄養たっぷりの簡単レシピ、いつも参考にしております。心温まる堂林家のほっこりエピソードもありがとうございます!

突然ですが「みかん鍋」という鍋をおすすめさせてください。広島県のお隣、山口県周防大島町の名物で、前回のコラムでお話があったふるさと納税の返礼品としてもゲットできます。驚きのビジュアルと、シメのメレンゲ雑炊が絶品です。

鍋つながりで質問です。これからの季節、わが家では鍋の登場率がぐんとアップします。枡田アナおすすめの鍋レシピがあれば教えてください!これからも聴くコラムを楽しみにしています。

ありがとうございます!
まずは、鍋レシピなのですが、これは前回の聴くコラムで紹介していますので、そちらをぜひ参考にしていただけたらと思います。

そして、みかん鍋…私も気になってちょっと検索してみたんですけど、「マジでみかんが浮いている!」って驚きました(笑)。ゆず湯のように、みかんが鍋に浮いていて、これはいったいどんな味なんだろう、甘いのかな。

あの浮かんでいるみかんは、皮を剥いて中の実を食べるか、皮で香りを出しているだけなのか、いろいろ未知すぎるので、これは食べるしかない…!ということで、今年のふるさと納税の返礼品にぜひ頼もうと思います。

ご当地のこういった鍋ってすごくおもしろいですよね。みなさんもご当地の鍋や食べ方とかがあったら、ぜひ教えていただけたらなと思います。私も、このみかん鍋を食べた際にはアイスムで感想をお伝えしたいと思います。

このように、みなさんからメッセージをいただけますとすごく励みになります。
みなさんからの情報もすごく参考にしていますので、ぜひたくさんのメッセージをいただけたらうれしいです。Voicyのコメント欄でもOKです。お待ちしています。

それではまた次回お会いしましょう、枡田絵理奈でした!

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文・音声編集:佐々木沙枝
カバー写真:前康輔

アイスム座談会