アボカドなめろう

ボルサリーノ関好江の笑食同源おしゃべりごはん #29

2022.08.29

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芸人ボルサリーノ関好江さんに料理を作ってもらいながら、おいしさのポイントなどを伺う本連載。今回のメニューは、魚の代わりにアボカドを使って作る「アボカドなめろう」。薬味たっぷりのなめろうは、お酒のおつまみにもごはんのお供にもぴったり!かまぼこやパンと合わせてもおいしく食べられるオールラウンダーです。

アボカドなめろう


材料(作りやすい量)

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  • アボカド…1個
  • レモン汁…⼩さじ1
  • ねぎ…1/2本
  • みょうが…2個
  • ⼤葉…4〜5枚
  • 梅⼲し…2個
  • 味噌…⼩さじ1
  • わさび…少々
  • ⽩ごま…適量
  • 焼きのり…適量
  • かまぼこ…適量

作り方

1. すべての材料を刻んで、調味料とあわせてたたく。
2. 器に盛って⽩ごまをふり、焼きのり、スライスしたかまぼこを添える。
  • ごはんにのせてもおいしいです。

ねぎ、みょうが、大葉。薬味たっぷりのなめろう

今回のレシピは、まだ暑さが残るこの時期にうれしい、火を使わず作れるレシピ。お刺身の代わりにアボカドを使って作るなめろうです。

「なめろうは、ぶりやカツオなど、いろんな食材でよく作ります。なめろうだと、誰かが家にきてごはんを出す時に、お刺身をちょこっとしか使っていなかったとしても見栄えがするんです(笑)」と関さん。

なめろう作りはまず、ねぎをみじん切りにするところからスタート。ねぎの厚さの半分くらいまで、斜め45度の切り込みを5mm間隔くらいで入れていきます。

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片面に切り込みを入れ終わったら、ねぎをくるりと回転。裏側にも同じように切り込みを入れていき、最後に端からざくざくと刻んでいきます。

「このあとの工程でいっぱいたたくから、今はまだそこまで細かくしなくても大丈夫!」

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このなめろうのポイントは薬味の多さ。おしみなくたっぷり!が関さん流です。みょうがも適当な大きさに刻んで…

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大葉も刻みます。

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今日の主役・アボカドもくるりと皮をむき…

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1cm角くらいにざくざくカット。

「熟れているアボカドを使う場合には、ここできちんと切らなくても大丈夫だと思います。」

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食材の下準備が整ったら、あとはもうひたすらトントンたたき続けます。

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できるだけ大きめの包丁とまな板を使うと作りやすいです。

「トロのような味がする」アボカドの思い出

ところでアボカド、昭和世代のなかには「大人になってから食べる機会が増えた」「初めて見た時、これは一体なんなんだろうと思った」という人も多いのでは。ひと昔前はめずらしかったけど、今では頻繁に見かける食材の一つです。

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「アボカドがスーパーにたくさん出回り始めた頃、まぐろのトロみたいな味がするっていう触れ込みがあったじゃないですか」と関さん。

「アボカドはトロ」説に関連した印象深い思い出があるといいます。

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「その頃、どうしてもカウンターでお寿司が食べてみたいという同期の子と、一緒にお寿司を食べに行ったことがあったんです。その子が『トロが食べてみたい』とオーダーをしたんですが、ちょうどお店のトロが品切れになってしまっていて。

大将が『マグロとアボカドを混ぜると、トロみたいな味がするよ。食べる?』ってアボカドを使った握りを作ってくれました。だけどその子、『おいしいけど、トロを食べたことがないから、トロみたいな味なのかどうかの判断がつかない…』って。正解を知らないから答え合わせができなかったんです。

それを聞いた大将が、不憫に思ったのか、かすかに余っていたトロの端っこを使って小さな握りを作って『これがトロだよ』って食べさせてくれたんですよ。そんな思い出があるせいか、私の中には『アボカド=トロ』という印象が根強くあるんです。」

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トントントントン。

小気味良い音を立てながら、まんべんなくたたいていき…

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途中で梅干し、味噌、レモン汁、わさびを加えて、さらに混ぜ合わせます。

「わさびって意外と万能なんですよね。味噌ともよく合う!あと私、わさびにレモン汁とオリーブオイルを合わせるのが好きで、よく味付けに使います。」

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…ところでたたいている時に考えていることってありますか?

「無!」

「無心です。特に何も考えてません。」

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ハリのある声でぱしっと答えてくれた関さん。リズミカルにひたすらたたき続けること数分。ねっとりとした粘り気が出てきました。

「なめろうっぽくなってきました!できあがりです。うふふ、アボカドの形みたいにしてみたりして。」

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ごはんにもお酒にも合う「和製ワカモレ」

海苔やかまぼこを添えて盛り付けたら、てっぺんに白ごまを散らして完成です。

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「かまぼこは、スライスした状態で電子レンジでチンして乾燥させて、パリパリのチップス状態にしてもおいしいんですよ」と関さん。まずは海苔にくるんと包んでいただきます。

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わっ、口の中が喜んでいる…!

アボカドのクリーミーさと薬味のシャキシャキ感がどちらも健在のまんま、合体して天下無双な食べ物に変貌を遂げていました。切っている様子を見ながら、「ねぎ、いっぱい入っているな〜」と思っていたのですが、食べてみると、ちょうどいい量だなぁという感じ。生のねぎ特有の辛味はまろやかになっていました。

わさびのピリッと感や梅干しの酸味は、オーケストラのコントラバス、バンドでいうところのドラムのバスドラムのような佇まい。ほかの味わいをしっかりと支えてくれています。

アボカドと知り合ってから20年強。いろんな味との相性の良さに驚かされてきましたが、また一つ、最高のタッグに巡り合ってしまいました。和製のワカモレ(メキシコ料理のサルサの一種)のような味わい。キンキンに冷えたビールのお供に添えたい味!

「ごはんにも、パンにも合うんですよ。そうそう、ベトナムのサンドイッチ・バインミーに挟んでもおいしいんです」と関さん。

わー!それは作ってみたい!鶏肉との相性も良さそうです。

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暑い日の料理は、少しでも火を使わずに作れるとうれしいもの。だけど暑さが通り過ぎたあと、秋の夜長にしっぽりお酒を飲むときにも、それ以降の寒い時期にも、引き続き気軽に食べ続けられる万能メニューなので、ぜひいつでも試してください。

ちなみに前回の「納⾖キムボナーラうどん」も火を使わずに作れて、前々回の「トマト冷や汁」もトマトの湯むきの工程以外は火を使わずに作れるので合わせてぜひ。

ボルサリーノ関好江

1971年2月15日、愛知県生まれ。吉本興業所属。山田真佐美とのお笑いコンビ「ボルサリーノ」で活躍中。芸人仲間に振る舞う料理に注目が集まり、食べると運気が上がると評判に。著書に『食べると人生が変わる!開運飯』『使いきり!レシピ』(マガジンハウス刊)など。

ネッシーあやこ

1981年群馬県生まれ。ライター兼イラストレーター。主な執筆領域は、体験、 食レポ、食・働き方に関するインタビューなど。

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取材・文:ネッシーあやこ
撮影:美坂広宣(SHAKTI)
フードスタイリング:松井あゆこ(Smile meal)

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